GENSHIです。
今回も前回に続きましてアプローチにきまして書いていこうと思います。
ゴルフは最終的にはアプローチとパッティングにかかってきます。
しかし最初の段階(初心者の頃)では結構DRの『ミス』でスコアを崩す事が多いはずです。
ですのでDRである程度次打が打てる範囲にボールを運ぶ事が出来るようにする事が重要です。
次にDRが落ち着いてきますと次はアイアンの『ミス』が目立ってきます。
最近はUTがアイアンの代わりになってきていますので以前よりはミドルからロングアイアンの
『ミス』に苦しめられる事は減ったとは思いますが、やはり長い距離は『ミス』の温床です。
アイアンの『ミス』がある程度改善されると最終的にはアプローチとパッティングです。
DRからアイアンまでの『ミス』をカバーして『ミス』を『ミス』として表に出さない、スコアを
崩さない為には非常に重要になります。
❝❝古い話になりますが世界のトッププロ選手が日本に来日しトーナメントに出場された時の事です。
あるホール(Par5)で1打目はDRで引っ掛けてフェアウェイバンカー、2打目でFWでプッシュして
右の深いラフ+木の陰+左足・つま先上がり、3打目は6番アイアンで木の下を通して低い球筋で
グリーンを狙ったがアゴの高い手前のガードバンカーに入り+目玉状態、4打目はサンドウェッジで
グリーンエッジ(カラー部分)に乗っただけ、5打目はPTで7mくらいをカップイン。❞❞
このような『ミス』が続きバタバタしても上がってみると❝Par❞です。
スタートの『ミス』によって気持ちの乱れが起き途中までは『ミス』受け止める気持ちの余裕がなく
『ミス』が『ミス』を読んだのかと思われます。
その後は冷静に状況を判断し❝Par❞で上がる為には何をすべきかを考えたのだと思います。
これだけバタバタしても結果的には❝Par❞で上がってきた要因はアプローチ、パッティングです。
スコアを分析しても全てのホールで❝Par❞オンする訳ではない事が分かると思います。
そこでスコアを作るにはやはりアプローチ、パッティングがとても重要になってきます。
ですので今回もアプローチにつきましてまとめたいと思います。
では本文に入っていきましょう。
※今回も右利きの方を前提に書いておりますので左利きの方は逆に考えて下さい。
<アプローチの練習方法>
ⅳ)まな板方式
イ)練習場で出来るかは確認する必要がありますがクラブが当たっても割れないような
A4サイズくらいの硬めの板状のものをマットの上に置きます。
ロ)アドレスはどのようなものでも構いませんので自分に合った構えを取ります。
※アドレスの取り方につきましては前回に書いておりますのでご参考にして下さい。
ハ)後は板の上にボールをセットし普通にアプローチを行います。
※この練習は硬い板の上のボールを乗せてショットする事によってダウンブロー軌道で
トップ気味に当てる事の練習、チェックになります。
下が硬いのでボールから打って行かないと跳ねてしまいまともにボールに当たりません。
ですので出来るだけクラブヘッドは同じダウンブローでも入射角度が鈍角(シャロー)な
動きをした方が『ミス』を少なくする事が出来ますし、もしも『ミス』をした場合でも
大きくスコアを崩すような被害を少なくする事が出来ます。
そのような〖考え方〗〖練習方法〗【イメージ】〖対処方法〗を身に付けるには
とても役に立つ練習になります。
慣れてくるとアプローチだけではなく全てのショットがシャロー(鈍角)なダウンブローに
打てるようになってきます。
まずは大きく振らないアプローチから身に付けていって下さい。
ⅴ)片手方式
イ)通常のアプローチ時の際のアドレス、ボール位置をとる。
※クラブはウェッジくらいから始めて下さい。
※ボール位置は体の中心より1個~2個位目標方向に動かし、ハンドファーストに構えます。
ロ)握り方は通常通りまずは両手でグリップして下さい。
※特別な何かをする事はありませんので普通に構えて下さい。
ハ)次に右手でも左手でも構いませんので構えは変えず片方の手を放して下さい。
※離した手(腕)は軽く脇を締め体からあまり離れないようにして下さい。
ニ)初めはクラブの重さ、振りのリズムが取れないと思いますので距離を気にしないで
とにかくショットしてみて下さい。
※上手く当てようとかグッドショットしようと思わないで振る事に慣れ、リズムを
身に付ける事を一番の目的にして下さい。
ホ)両方の手(片手)それぞれである程度打てるようになってから距離、方向性を気にして
片手ショットの練習を行って下さい。
◆なかなかクラブ全体、ヘッドのコントロールが出来ず上手くショット出来ないと思います。
工夫しながら上手く打てるタイミング、手のローテーション、フェイスコントロール等、
自身に合う打ち方を見つけて下さい。
その際に忘れないで頂きたい事はこの片手でのショットでもトップ気味を目指す事です。
ⅵ)2個ボール方式
まず注意点がありますので気を付けて、忘れないようにして下さい。
※この練習は一度に2個のボールをショットしますのでコントロールが非常に難しいです。
思わぬ方向にボールが飛び出していく可能性がありますので周囲に人がいない場合や
距離が取れる場合等、その他十分気を付けて練習して下さい。
このショット練習は二つのやり方があります。
※①一つはボールを縦に2個並べてのショット練習です。
※➁二つ目はボールを横に2個並べてのショット練習です。
①縦に2個ボールを並べたショット
イ)通常のアプローチの際のボール位置にボールがあるとしてアドレスをとって下さい。
ロ)実際の2個のボールのセット位置は通常のボール位置をセンターにして両側に7~8cmから
12~13cm(2個のボールの間隔は14~15cm~25~26cm位)位にとります。
ハ)ボールのセットが終わりましたらば手前側のボールにクラブをセットします。
ニ)後は通常のボール位置にボールがあると〖意識〗してスイングして下さい。
※インパクトは2回ありますが両方ともトップ気味になります。
1回目はダウンブローに2回目はアッパーブローにトップ気味にヒットする事になります。
■この練習で分かる事は二つあります。
○一つ目は2個のボールの飛び出していく軌道をでクラブがどのように動いているか
どのように振られているかが分かります。
※1個目右、2個目左:インサイド・イン ⇒ リストターンの強い巻き込み
※1個目右、2個目正面:インサイド・ストレート ⇒ 振り遅れ、プッシュ気味
※1個目右、2個目右:インサイド・アウト ⇒ 振り遅れ、プッシュアウト
※1個目左、2個目左:アウトサイドイン ⇒ 巻き込み、引っ掛け、ライナートップ
※1個目左、2個目正面:アウトサイド・ストレート ⇒ 引っ掛け、
※1個目左、2個目右:アウトサイド・アウト ⇒ フェイスオープン、プッシュ
※1個目正面、2個目正面:インサイド・ストレート・イン ⇒ 求める軌道
■この練習のメリットはクラブをシャロー(鈍角)に振る事が出来るようになる事です。
トップ気味のボールを操ってゴルフを組み立てる為には出来るだけクラブをシャローに
使う必要があります。
そうする事でトップ気味に打ちながらスピンも利かす事が出来るようになかます。
合わせてクラブをインパクト前後でストレートに動かす事を覚える事が出来ます。
それによってしっかりと方向性を出せるようになります。
○二つ目はダフっているかトップしているかが分かります。
※ダフり:①手前のボールをグッドショットする。
最下点が手前のボール地点に動く(後ろに下がる)為、手前のボールは
グッドショットする。
本来の位置にあるボールはクラブが最下点を過ぎてからインパクトする為、
深いダフリはザックリチョロ、浅いダフリはライナートップになる。
➁先のボールが上手くショット出来るように見える。
かぶり気味にクラブがダウンブローに動き(ダフリ気味)地面で跳ねて
開きながら先のボールをショットする為、フェイスが偶然上手く合うと
グッドショットしたように見える。
※トップ:①先のボールをグッドショットする。
クラブヘッドが手前のボールの上半分にかぶり気味に当たりフェイスの
リーディングエッジや底に当たりゴロ、ライナートップになる。
そのままダウンブロー気味にクラブが動いていき、先のボールを
グッドグッドする。
➁手前のボールを上手くショット出来ているように見える。
最下点が手前のボール地点に動き(後ろに下がる)、スイング軌道は
深いV字型の急なダウンブローになる。
手前のボールはフェイスが偶然上手く合うとグッドショットしたように
見える。
その後クラブが急激に上がり先のボールはチョロになる。
本来の位置のボールにはフェイスが上を向いた状態でリーディングエッジ、
底に当たりライナートップ、チョロになる。
➁横に2個ボールを並べたショット
イ)アドレス、ボール位置、グリップ位置、等は全て通常通りにして下さい。
ロ)2個のボールを通常ボールを置く位置を中心にして横にセットして下さい。
※2個のボールの接点が通常のボール位置です。
ハ)後は2個のボールの接点(通常ボールのある位置)に向かって普通に振って下さい。
■この練習でも2つの事が分かります。
○一つ目はインパクト前後でクラブがストレートに動いているかが分かります。
※フッカーは右側に、スライサーは左側にストレートはストレートは真っすぐに
2個のボールが同一方向に出ていけば問題はありません。
2個のボールが同一方向に飛び出していけばフェイスの向けがブレていない、
被ったり開いたりしていない証拠です。
○二つ目は手首の角度が変わっていない事が分かります。
※手首が伸びると強く(大きく)トウダウウンが起こった場合と同等な状況であり
クラブのトウ部分が地面に引っかかり、ダフってしまいます。
またライ角度がフラットになった状況ですのでスライスし易くなります。
逆に手首の角度が小さくなるとライ角度がアップライトになった状況ですので
フックし易くなります。
◆この練習は慣れると自身のクラブヘッドの動き、手の使い方をチェックするのには
簡単なわりには十分に役に立つ方法です。
初めは2個のボールを打つ事は難しく感じられるかと思いますが2個のボールを打つ事を
意識してしまうと余計に難しくなってしまいます。
ボールを打つ事を意識するのではなく、スイングした結果として2個のボールを上手く
ショット出来ると考えて下さい。
結果をよくする為には何をする必要があるか自身のスウィングを見直して下さい。
スウィングは十人十色ですのでチェックするポイントはそれぞれ異なっているはずです。
どこをチェックすればよいかを見つけ出しその部分を良い方向になるように改善するだけで
素人ゴルフは劇的に改善していきます。
そのチェック、改善方法につきましては今までにいろいろ書いてきましたので是非とも
前に戻ってお読み頂ければヒントが見つかると思います。
●練習には下記の注意事項がありますので気を付けて頂きながら行って下さい。
ボールを2個一度に打つ練習は周りの状況を確認してから行って下さい。
変な方向に飛んで行ってしまい周りの方の迷惑になってしまう事もありますので
十分お気を付け下さい。
アプローチの続きはこの辺りに致します。
私のゴルフスイングの基本はインサイド ~ ストレート ~ インサイドを目標としております。
その中でアプローチの場合は特に軌道のストレートな部分でヒットしたいと考えています。
しかもトップ気味の球筋を基本にして組み立てていこうと考えております。
しかしトップ気味のボールを目指すと言っても全てのクラブがライナートップばかりではスコアを
作る事は難しいと思います。
スイングの〖感覚〗【イメージ】は少しだけクラブのソール部分が軽く地面、芝を擦っていきながら、
ダウンブロー気味ではありますが地面にはクラブがほとんど当たらずターフを取る事がほとんどない。
クラブフェイスはボール全体の下から1/4~1/5辺りにクラブを当てそのまま地面に平行にクラブが
動いて行く【イメージ】です。
このようにアプローチだけではなくショット全体を考えてスイングを考えれ見て下さい。
以前にも書きましたが30Yardのアプローチのスイングをしっかり作るとスウィングは出来上がりです。
大きなスイングをする場合、30Yardのアプローチスイングのテークバックのトップ部分を入り口とし、フォロー部分を出口として大きなスイングの中の30Yardその部分をアプローチスイングと重ねます。
※アプローチのスイングのトップ位置が大きなスイングのインパクトに向けてのダウンスイングの
入り口となります。
※アプローチのスイングのフォロー位置が大きなスイングのフィニッシュに向けてのフォローの
出口となります。
このように考える事によってスイングはとても簡単になってきますので、その辺りを考えてご自身の
アプローチを冷静にチェックし練習をして下さい。
アプローチの上達がスイング全体、ゴルフ全体の上達につながります。
今回もお読み頂きまして有難う御座いました。
次回はアプローチにも使用するミドルアイアンの練習方法につきまして書いていこうと思います。
GENSHI
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