GENSHIです。
【人生を楽しむ】をコンセプトに自由に発信しています。
今回はゴルフのマネージメントの一つであるクラブの選択方法(マネージメント3)について
クラブ別にまとめていこうと思います。
まずは〖ドライバー(マネジメント3-1)〗についてまとめていきます。
出来るだけ必要な項目に絞って簡略化して書きていきますので是非ともお読み頂きドライバーの
クラブ設計の参考にして頂ければ幸いです。
今回はドライバー限定でどのように選択すればよいかその方法について考えて行きます。
※次回以降は他のクラブについてまとめていきます。
ドライバーの選択基準は何を重視すればよいかの考え方は人によってそれぞれあると思います。
私の考え方はクラブをパーツに分けて重視するポイント(スペック)を整理しそれに優先順位をつけて
クラブを組み立てていく方式です。
最終的には道具全体をマネージメントしていく事を提案しております。
この考え方が出来るようになったのは最近のクラブの進化のお陰です。
私がゴルフを始めた頃は今のようにフィッティングという考えもなく出来合いのものを購入し
そのままのスペックでそのスペックにスイングを合わせて球筋を作ってきました。
それからしばらくしてシャフトのフレックス、キックポイントを調整する為の透明のフィルム状の
テープが流行り始めました。
シャフト全体又は部分的に巻く事により今までよりは少し自分に合うように調整出来るように
なっていきました。
それでも限界はあるもので全体のバランス、シャフトの反射、強度の調整等は全く無視していた
素人的な全くいい加減な調整でした。
今になって思えば調整といっていいのかも疑問な方法でした。
それがいつの頃からかフィッティングが行われ始め、段々といろいろな調整が出来るようになってきて
最近はどのメーカーでもヘッド、シャフト、バランスを変えて組み立て試打を行い、自分に合うものを
見つける事が出来るようになってきました。
またアイアンの項目で書きますが軟鉄製のヘッドでは追加で削る事も出来るようになってきました。
このような時代の恩恵を受けないのはもったいないと思います。
ある程度上達しないとフィッティングなどは効果がないと思われている方は考えを改めて下さい。
是非とも使えるものは何でも使って1打でもスコア改善するという気持ちでチェレンジしましょう。
※よくフィッティングされて担当者の方に言われるのはまだフィッティングする程ではない。
『今は何を使っても同じです』という言葉です。
このような事を言われたならば心でこの言葉を思い出して下さい。
〖このフィッターは素人にすらフィッティング出来ない程度の力しかない〗
これくらい図々しいくらいの気持ちでフィッティングを行い自分に合うものを組み立てて下さい。
今回はドライバーのパーツ分けから組み立てまでの私の考え方、方法についてまとめていきます。
イ)ドライバーを分解する 。
ⅰ)ヘッド:①材質:a)ステンレス, b)チタン,c)カーボン,d)コンポジット
➁形状:a)洋梨型,b)丸型,c)扁平型
③フェイス厚み:a)ディープ(厚い),b)シャロー(薄い),c)ハイバック,
④体積:a)420cc前後,b)460cc
⑤ライ角度:a)フラット:フック系
b)アップライト:スライ
⑥ロフト角度:a)9度以下,b)10度以下,c)11度以下,
d)12度以下,e)13度以下
⑦重心角度:a)大(27度前後):インパクト時フェイスが閉じやすい
b)小(22度~23度):インパクト時フェイスが開きやすい。
⑧重心距離:a)長い:ヘッドの返りが緩やか
b)短い:ヘッドの返りやすい
⑨重心深度:a)深い:ボールが上がりやすい
b)浅い:ボールが上がりにくい
⑩フェイス角度:a)フック,b)スクウェア,c)オープン
⑪慣性モーメント:a)大きい:ミスヒット時フェイス面の開閉、ブレが少ない。
(上下左右) b)小さい:ミスヒット時フェイス面の開閉、ブレが大きい。
※基準(MAX):5,900g/㎠
ⅱ)シャフト:①フレックス:a)A(柔らかい),b)L,c)R,d)SR,e)S,
f)X(硬い),g)2X,3X 以上
※フレックスは同じ記号で表されていてもメーカーによって
硬さがバラつきますので出来るならばシャフトの振動数を
基準に選択するべきです。
※その為にもフィッティングを行う事をお勧めします。
➁キックポイント:a)先調子:ボールがつかまりやすく、上がりやすい。
※フック系しやすい。
b)中調子:癖が少なくオールラウンドに使用可能である。
c)元調子:ボールがつかまり難く、上がりにくい。
※スライスしやすい。
③トルク:a)大きい:捻じれやすくスイング軌道、フェイス面の狂いが感じ難い。
※コントロール性能が低くが球筋は安定する。
b)小さい:捻じれ難く、スイング中フェイス面を感じられる。
※手の動きにヘッドが敏感に反応しコントロール性は高い。
④長さ:a)長い(46インチ以上):ヘッドスピードはアップするが操作性、
ミート率はダウンする。
b)標準(45インチ前後):現在では標準的です。
c)短い(44インチ以下):ヘッドスピードはダウンするが、操作性、
ミート率はアップする。
⑤重量:a)40g(軽い):ヘッドスピードは上がるが方向安定性は落ちる。
b)50g(現在標準的):現在では標準的です。
c)60g(重め):ヘッドスピードは落ちるが方向安定性が上がる。
d)70g以上(重い):ヘッドスピードは落ちるが方向安定性が上がる。
ⅲ)クラブ全体:①重量:a)重い(330g以上):衝突力が大きい分飛距離は出るが振り遅れたり
ダフリのミスが出やすい。
b)標準(290g~310g程度):現在では標準的です。
c)軽い(270g以下):衝突力が小さい分飛距離は落ちまたスイングに
緩みが生じる事がある。
ヘッドスピードは上がり飛距離は伸びる。
◆このようにドライバーをパーツ毎に分解していきます。
それによって各パーツがどのような効果・性能を持っているかを理解していきましょう。
そして次に各パーツをどう組み合わせると、どのような結果が出るのかを考えてみましょう。
自分に合うクラブセッティングを見つける為にいろいろなパーツを組み合わせてみる中で
思わぬ発見をする事があります。
自分に合わないと思っていたスペックが実際試してみたら思ったより良かったという事も
多々あります。
とにかくいろいろなところでフィッティングを行って情報・データを収集し自分に一番合う
スペックを見つけて下さい。
※フィッティングは出来るだけ1カ所ではなく、また1メーカーだけではなくいろいろな
組み合わせでデータを入手して下さい。
それを繰り返し行う事でデータの信憑性が上がってきます。
フィッティングの傾向は余程何か大きな事や大変な練習を行わない限り生涯大きくは
変わらないものです。
ある時期スイングの傾向が変わってデータにブレが発生してもそれは一過性のものと
考えて定期的にデータを取り続けて下さい。
最終的にはほぼ元の傾向に収束してくるはずです。
それを掴むとフィッティングは楽にしかも正確になります。
各パーツ毎の役目、組み合わせの効果、自分に合ったスペックを絞り込む事で
スコアを改善する大きなポイントの一つになります。
次はバラしたものの再構築について考えてみます。
ロ)クラブを再構築する。
クラブの再構築についてはあまり無理なスペックに持って行かないで下さい。
大雑把な言い方になりますが上級者程簡単なクラブを選択する様です。
ただその簡単さはその方に合ったものでありどんなに簡単といわれていても合わない方にとっては
難しいクラブになってしまいます。
その事を頭に置いてフィッティングデータや〖感覚〗〖感性〗を最大限使って自分に合う14本の
セッティングを構築して下さい。
ⅰ)飛距離重視:a)ヘッド重量を重くする。
b)シャフト重量を軽くしてヘッドスピードを上げる。
c)シャフトの『しなり』を使えるように柔らかくする。
d)振り切れる程度でシャフトを長くする。
e)早く振れるようにシャフトを短くする。
f)ミート率を上げるように短くする。
ⅱ)方向性重視:a)大型ヘッド(460cc)
b)軽めの全体設計(300g以下)
c)シャフトを短くする。
d)高い慣性モーメント。
e)重心深度が深い。
f)シャフトの『しなり』を抑えるように硬くする。
ⅲ)操作性重視:a)小型ヘッド(420cc以下)
b)シャフトを短くする。
c)ヘッド低慣性モーメント。
d)ディープフェイス。
e)重心位置が高い。
ⅳ)直進性重視:a)シャフトは短め、重め、硬めなもの。
b)ヘッド高め慣性モーメント
c)重心深度が深い。
d)ヘッド体積大き目。
このようにドライバースペックを分解して考え、その後再構築します。
自分がどのようなドライバーのスペックを求めているかを整理し再構築していきましょう。
年齢、体型、体格、体力、考え方、球筋、マネージメント、等によってどのようなスペックに
組み立てればよいかは変わってきます。
まずゴルフをどのように考えるかを決めて、次に組み立てを決めて下さい。
※飛距離重視、精度重視、アプローチ重視、パッティング重視、フッカー、スライサー、等の
ゴルフの戦術、スコアをどう考えるか(Parプレーを幾つに設定するか。)等々のマネージメントの
考え方によってクラブ設定は変わってきます。
ドライバー1本だけでもマネージメントの考え方によってスペックを見直す事が必要になってきます。
自分に合うスペックを見つける事は大変だとは思いますがいろいろと試打、フィッティングを行い
絞り込んで下さい。
何回も書いておりますがまずは試打、フィッティングを行って下さい。
そして出来るだけ多くのデータを取り客観的に自分に合うスペックを絞り込んで下さい。
そのスペックによって①違和感なく気持ちよく振る事が出来るのか、➁求める球筋、弾道、飛距離を
手に入れる事が出来るのか、③ミスを最大限に抑えるの事が出来るのか確認して下さい。
その中で特に①を重視して下さい。
次に書きますがこの事は私が特に重要と考えてる点ですのでその事は忘れないで頂ければと思います。
クラブ選択によるスコアの良し悪しの結果はこのようなところが分岐点になります。
実際はその他のクラブも考慮に入れてセッティングを考える必要がありますがまずはドライバー単独で
考えてみましょう。
ドライバーの考え方が決まったら次はFW、UT、アイアン、PTと考えてみましょう。
考え方はどのクラブから始めても全く問題ありませんが、自身のゴルフで何を重視するかによって
どのクラブからフィッティングするかは変わってきます。
a)飛距離重視:ドライバー、フェアウェイウッド
b)グリーンオン重視:ユーティリティ、ミドルアイアン
c)寄せワン重視:ショートアイアン、パター
十分に精査して決めたクラブスペックに準じて他のクラブもフィッティングして下さい。
その部分を間違えない様にすれば間違えのない、自分に合うクラブセッティングが出来ます。
最終的にはボール、手袋、ウェア、その他の道具もフィッティングしてみて下さい。
そうする事により無駄のない自身にマッチしたセッティングをする事が出来ます。
◆ここで私の中で特に特に重要と考える事を書きます◆
いろいろとフィッティングを行ったりマネージメントを考えたりして自分に100%マッチした
スペックを確定させます。
しかしそれだけでは上手くいかないのがクラブ選択の難しいところです。
それは何かと言いますと『データ的に100%マッチしているクラブがベストではない』事です。
クラブはマッチしているのに気持ちよく振れない・結果が出ないという事が多々あります。
理想の球筋を求めるとデータ的にベストなスペックからどんどん離れていきスペックが次第に
難しいものになってしまいます。
スペックを絞り込む事で球筋は作れますがミスの許容範囲が狭くなり少しのミスが大きなミスなって
スコアを大きく崩す事になってしまいます。
反対にスペックを緩めていくと気持ちよくは振れるようになってきますが理想の球筋からは
どんどん離れていってしまいます。
●我が家は夫婦でゴルフを楽しんでいますが、妻がゴルフを始めてからずっと見てきました。
その中で思ったような球筋が作れずフィッティングを何回も行った結果、ドライバーだけではなく
他のクラブもスペックを振りやすさで決めるとボールの回転数が大きくなり、ふけ上がってしまい
距離を大幅にロスする結果となってしまいました。
※練習場で計測するとドライバーで20Yard~30Yardくらいの差が出てきました。
そこで考え方を飛距離重視に置き、一番距離の出るスペックに調整していきました。
そうするとガチガチのとても難しいプロ・上級者向けスペックになってしまいました。
その為、全く気持ちよく振る事は出来ませんでした。
しばらくの間飛距離を求めたガチガチのスペックでゴルフを続けておりました。
気持ちよく振る事が出来ず違和感を持ったままのスイングを続けラウンドを続けておりましが
結局のところ違和感を持ったスイングを繰り返している事で徐々にスイングを崩してしまい、
1年くらいで全体がバラバラになりゴルフにならなくなってしまいました。
それを再調整する為に体、クラブ(ドライバーから始めました。)、スイングの3項目から
作り直す事にしましたが約1年の時間を費やす事になってしまいました。
とにかく時間を掛けて結構いろいろな事を試しながら素人なりに頑張ってみました。
最終的には(振りやすさ):<7>、(飛距離):<3>の割合くらいのスペックに
落ち着かせました。
飛距離は多少は落ちましたがクラブセッティングを整理・調整した結果、ゴルフは思いの他
劇的に上達しました。
▲スコアはご想像にお任せしますがレギュラーティからプレーして初ラウンドと比較すると
5年間で飛距離で25Yard~30Yard伸び、スコアで約60打は改善しました。
その後ゴルフ自体の質が上がってきた為、飛距離のアドバンテージをより手に入れるべく
スペックの見直しを行いました。
しかしスペックの基本的なベースは変わらないですので無理矢理飛距離、飛距離とばかり
注意はしながら見直しを行いました。
実際にはクラブセッティングだけではなく練習、実践でのマネージメントを覚える事も行い
いろいろな事の相乗効果で上達しました。
しかし今でもクラブセッティングはとても重要な要素の一つであったと実感しています。
このようにクラブを決める事はとても難しい事です。
1本のクラブを作り上げる事はスイングを作り上げる事、ゴルフを作り上げる事です。
どのクラブでも構いませんので本気で1本のクラブを考えて作り上げてみて下さい。
皆さんのゴルフは劇的に変わっていくはずです。
最後に一つだけ追加させて頂きます。
人間の〖感覚〗は繊細な部分と大雑把な部分が混在しています。
最近のクラブはいろいろな調整機能が付いておりますがフィッティングで固めたスペックを少し調子が
落ちたからといっていじり過ぎない様にして下さい。
多少のブレは大雑把な〖感覚〗が何とかしてくれてくれますし、大きなブレは繊細な〖感覚〗が
何が原因か気づかせてくれます。
ですのであまり頻繁に『カチカチ』し過ぎない事を老婆心ながら一言付け加えさせて頂きます。
以上でドライバーについてのセッティングについては終わりにします。
セッティングにつきましてはいろいろと考えていきますと結構迷路に嵌ってしまいます。
それを考えたり悩んだりする事もゴルフの楽しみと一つと言えますが、なるべく早くスペックを決めて
スコアをよくする事を目指す方が先決だとは思います。
クラブセッティングにつきましてどのようにすればよいか考えがまとまらない方にはご自身の情報を
頂ければ考え方についてのご提案をさせて頂きますのでご連絡下さい。
毎回の事ですが本ブログは素人である私の経験からの一考察です。
お読み頂きました皆さん全員に100%効果があるとは思いませんが少しでも皆さんの上達のヒントに
なりましたらば幸いです。
お読み頂きまして有難う御座いました。
次回はアイアンのセッティングについて書きます。
GENSHI
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